人間心柱理論

腰痛、腰椎ヘルニアにはならない

人間は倒れやすい五重塔である


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 法隆寺の五重塔は、西暦680年頃に建立され、現存する世界最古の木造建築五重塔である。その心柱構造と屋根の関係から地震があっても崩壊せず1340年の間その姿を留めている。

 一方、人間は頑張ってもせいぜい100年前後の命であるが、倒れやすい五重塔である。倒れやすいがゆえに自由度高く自在に動ける。すなわち、頭は相輪、1層の屋根は大腿骨頸部であり足羽であり、5層の屋根は肩峰であり手羽である。そして、頸椎から仙骨までの脊柱が心柱である。

 五重塔の心柱は倒れないように5層の頂部で水平方向を支持されている。

一方人間の心柱である脊柱は、倒れやすいように出来て居る。その基礎部分の仙骨が五重塔の1層の底部に当たり、仙骨が両側の寛骨で水平方向を支持されている(下図参照)。

 五重塔の心柱はその外骨格構造の5層の屋根の頂き部分だけで接しており、外骨格によりつり下げられた構造、あるいは心柱に外骨格がぶら下がった構造とも言え、見るからに安定しており、詳細な免震、制震機能はまだまだ不明な部分があるが、千年以上地震に耐えてきた。一方人間の心柱構造はその支え部分は頂きではなく一層部分の仙腸関節であり、掌で棒を立てて居るよりはましだが、指で挟んで棒のバランスを取っている構造で、いかにも不安定である。

 

 

 仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節であり、周囲の靭帯(じんたい)により強固に連結されている。仙腸関節は脊椎の根元に位置し、3~5mmのわずかに動く

 

また、人間の五重塔としての屋根については、5層の屋根に相当する手羽、一層の屋根に相当する足羽という概念を説明する。

 肩とは、肩甲骨、鎖骨を介して脊柱からつながる筋群全部の手羽と定義する。脚とは、頸椎を含む脊椎から大腿骨、骨盤(仙骨以外の)につながる筋群全部の足羽と定義する。即ち、右寛骨は右脚であり、脚は胸(腸肋筋など)からも首(最長筋などの脊柱起立筋)からも始まっている。胸部、腹部の躯幹が2層から4層に当たる。

即ち腕の付け根の肩は鎖骨・肩甲骨を経由して頸椎を含む脊柱である。そして足の付け根は骨盤を中継し、頸椎であり、脊柱である。

 そして五重塔の屋根の重さゆえ心柱を伸展させているのと同様に、人間の心柱を空中に浮かせているのは仙腸関節である。その力学的説明を下図に概略示す。

①心柱の基部である仙骨が一層の足羽に重さが加われば加わるだけ、重力の反作用で浮く。

②屋根の構造ゆえ、寛骨以下の両脚が落下すればするだけ力のモーメントが作用し仙骨を押し上げる(浮かせる)。

5層に相当する手羽でも同様に肩峰以下の腕が落下すればするだけ力のモーメントが働き心柱は押し上げられる。2〜4層の躯幹においても肋骨その他の屋根構造により心柱(各脊柱)は上に押し上げられ浮く。身体を解放し、心柱以外の重さが落ちれば落ちるほど心柱(各脊柱)は押し上げられ、伸ばされ、浮き、結果として良い姿勢となる。

 

 

手羽、足羽、躯幹が落下すれば心柱(各脊柱)は浮くし伸び上がるので、圧迫骨折、椎間板ヘルニアなど起こらない。緊張、圧迫、ひしゃげた身体だと心柱(地天人状態)とはならず局所に負担が加わりいわゆる整形外科的疾患状態となり得る。

              2020/03/10 初版 2021/09/04変更